もう数十年も前のこと、娘の同級生で近所に住むゆうやくんに告白をされました。年頃の男の子が抱く年上女性への憧れから言われたのだろうと思った私は「ごめんね」と彼に伝えました。それから年月が経ち、婚約者を連れて帰ってくる娘を迎えるため玄関を開けると娘と見覚えのある青年が立っていました。なんと、娘の婚約者はゆうやくんだったのです。昔のことを懐かしく感じた私はその夜、彼に昔のことを覚えているか何気なしに聞く…
【プロフィール】吉永塔子

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